今この時代におけるブランディングの役割は何か。

商品やサービスが時代に合わせて変化するように、ブランディング自体の形も変化しています。元々、ブランディングという考え方は農場動物の「焼印」から始まったと言われています。トレーサビリティが騒がれる現代ではこのブランディングの考え方は当然変わっていることがわかると思います。

ただ、変化する部分と変化しない本質があります。手法は変われど他と差別化した個の強みをアピールすることはどの時代でも変わらないブランディングの価値です。インターネットによる技術革新で、一気に産業のコモディティが進んだこの時代に、競合と差別化することは非常に難しいことです。

　「私たちは、ここが他と違いこんな体験を生み出せるのだ！」と言いきれることを作る。そして、ブランド体験を通して変わる人の行動や認識を、ブランドが目指す世界としてブランド内部の人が理解すること。このことが、ブランドに受け継がれるアイデンティティの礎を築くことになると考えます。